世界に誇る有名ジュエラーが贈る、ハイブランドの婚約指輪
- ダイヤモンドの選び方
- 2018.06.14
1,835views
ダイヤモンドを扱うブランドは世界各地に多くありますが、なかでも有名なブランドというものがあります。
有名なブランドには、ダイヤモンドのカッティング技術に特に優れた技術を持つ「世界3大カッターズブランド」や、世界最高品質のジュエリーを生み出し続ける、ジュエリー界のトップランナーこと「世界5大ジュエラー」などがあり、これら有名ブランドのジュエリーはどれも美しいものばかりです。
今回はそんな世界3大カッティングブランドと、五大ジュエラーの魅力をご紹介!
エレガントで美しい高級ジュエリーの世界をお楽しみください。
Contents
世界3大カッターズブランド
王室から称号を賜った「ロイヤル・アッシャー」
1854年にオランダのアムステルダムで創業したロイヤルアッシャーは、現在まで160年以上にわたってダイヤモンドをカットし続けている老舗ブランドで、「ロイヤル」の名を冠するように、世界中の皇室や王室に愛される高品質のジュエリーを作り続けています。
ちなみに、ダイヤモンド業界で「ロイヤル」の名を使うことが許されているのはロイ・ヤルアッシャーのみ。オランダ王室より授けられたこの称号は、長年の功績と信頼の証でもあります。
今もなおダイヤモンドの取り扱いについて、以下の信念を掲げています。
国際的な主要鑑定期間によって保障された天然で未処理のダイヤモンド
環境的に認められる方法で採掘されたダイヤモンド
カット・研磨も、管理された労働条件のもと行われたダイヤモンド
紛争地域から産出されたコンフリクト・ダイヤモンド(武器の購入に充てるための資金源となっているダイヤモンド)の供給を絶つためこれに遵守する国から入手したダイヤモンド
「トータル・ビューティ」をコンセプトに白く上品な輝きを追求しているロイヤル・アッシャーは、良質な原石を使用し、卓越したカッティング技術で最高の輝きを引き出します。
ロイヤル・アッシャーのヨーロピアンカットは、テーブル面が広くとられており、ビビットな輝きが特徴的。エクセレントカットは光が分散しやすく、さまざまな表情が楽しめます。
また、1世紀をかけて辿りついた「ロイヤル・アッシャー・カット(スクエア・エメラルド・カット)」と呼ばれるカット方法は、階段状にカットされた側面に、上部はテーブル面が広くとられており、明るい輝きだけでなく透明感をもたらしてくれます。
細部まで行き届いたシンメトリーなカットに加え、なめらかな鏡面状に仕上げられたダイヤモンドが、手元や首元をよりいっそう美しく彩ります。
数学から導き出された理論によるダイヤモンドのカット~「ラザールダイヤモンド」
続いては100年以上の歴史を持つ、「ラザールダイヤモンド」。
創始者ラザール・キャプランの「ダイヤモンドが最も美しく輝くように、私は情熱のすべてを傾けてひとつひとつをカットしています。」という言葉通り、ダイヤモンドの原石調達、カット、研磨までの工程を自社で行っています。
ラザールダイヤモンドでは、ダイヤモンド原石の中でも稀少性の高い「オクタへドロン」とよばれる正八面体のものを中心に厳選しており、ゆがみのない美しい指輪を提供しています。
また、カッティングが非常に緻密で、ダイヤモンドを七色に輝かせる「アイディクルメイク」というカット技術が使われており、ポリッシング(研磨)の工程においても厳しい品質管理がされています。
こうした、一品一品が丁寧な手作業で仕上げられるといった細部へのこだわりも、創始者ラザール・キャプランの考えによるものです。
「ダイヤモンドが最大限の輝きを得るためにはどうすればいいのか」と考えたキャプランは、その理論をマルセル・トルコフスキーという数学者から学んだといわれています。
ダイヤモンド加工業を営む家に生まれたマルセル・トルコフスキーは、ダイヤモンドを最も美しく輝かせるための反射率や屈折率を数学的に、そして理論的に算出した人でした。キャプランはその理論に基づいて、原石の輝きを引き出すようにダイヤモンドを作るようになったのです。
ラザールダイヤモンドは、センターストーンだけでなくサイドに添えられるメレダイヤモンドの質にもこだわり、今もなお美しい指輪を作り続けています。
英国王室御用達!「モニッケンダム」
モニッケンダムは、最初にご紹介したロイヤル・アッシャーと同じく、ダイヤモンド産業の中心地であったアムステルダムで誕生しました。
創業者のルイ・モニッケンダムは、そんなアムステルダムで活躍するダイヤモンドカッターの一人で、当時からその卓越したカッティング技術は目を見張るものがあり「マスターカッター」の名声を得ていました。
1890年になると、ダイヤモンドカッティング会社としてモニッケンダムを創立し、戦争や移住を経て、今日に至ります。
モニッケンダムはダイヤモンドのグレードをあらわす「4C(フォーシー)」と呼ばれる基準を整えたり、ダイヤモンドに関する知識をまとめた教科書を制作したりと、ダイヤモンド製作にとどまらず、産業全体の発展に寄与してきました。
その業界への貢献と確かな技術力で、更なる飛躍が期待されています。
そんなモニッケンダムが生み出した技術の中でも有名なのが「サークルオブクラスター」という研磨技術です。
ダイヤモンドの一番外に突き出したガードルといわれる外周部分をファセットなしで磨き上げる技法で、これを使うとダイヤモンドを上から見下ろしたときに光の輪のようなリング状の輝きを作り出してくれます。
ほかにも、1/607ctの世界最小フルカットを達成するなど、そのカッティング技術は高い評価を受けています。
ところで、1948年にエリザベス王女の結婚に際して、ダイヤモンドをカットしてイヤリングにい仕上げる役目を果たしたのもモニッケンダムだったりします。
指輪にネックレスに…最高級の世界5大ジュエラー
HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)
ハリーウィンストンではハイレベルな宝石学の知識を駆使して、個性と最高級の品質を合わせ持ったダイヤモンドを選定しています。
そんなハリーウィンストが創業したのは1932年、宝石商のハリー・ウィンストンが自らの名前をブランドにしてニューヨークで開かれました。
デザインやクオリティなどをとことん追い求めるその姿勢で、留め金の使用を抑えた「ウィストニアン・スタイル」というセッティング方法を考案。あらゆる角度から光を含ませることで宝石をさらに輝かせます。
ダイヤモンドだけでなく、ルビーやサファイヤなど様々な宝石を取り扱っており、それぞれの宝石の美しさを楽しめる、エレガントなジュエリーを提供しています。
Cartier(カルティエ)
芸術の都・パリ生まれのカルティエは創業当時から王族や貴族に愛用されるだけでなく、多くの人々からも憧れられる、超一流ブランドです。
指輪などのジュエリーだけにとどまらず、時計や筆記用具など、さまざまなものを取り扱っています。指輪のデザインも昔ながらのベーシックなスタイルから時代の最先端をいくモードで個性的なデザインまで幅広く、型にとらわれない自由なスタイルを発信しています。
Tiffany&Co.(ティファニー)
婚約指輪の代名詞ともいえる「ティファニー」。
創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーが始めたこのブランドは、アメリカ ニューヨークの5番外から始まりました。
当時は一般的だった時価の販売をやめ、商品に値札を付けて値下げ交渉に応じないという革新的な販売方法で、宝石だけに限らず文房具や装飾品も取り扱う、いわゆる雑貨店でした。
それが1848年に起こったフランスの二月革命にともない、貴族らが宝石をお金に換えて海外へと移住することを見越したチャールズは、フランスで貴族たちの持つ宝石を一気に買い付けることに成功します。これがティファニー宝石事業本格化の始まりでした。
それからも数々のセレブや有名スターに愛用され、今日まで多くの人を魅了しています。
ティファニーの大きな特徴には「ティファニーセッティング」と呼ばれる、ダイヤモンドを高い位置で留める方法が有名です。
高い位置にダイヤモンドを置くことで、石がより多くの光を取り込んで、強い輝きを放ちます。ほかにも、石の選定・ポリッシュ・カッティングといったことはもちろん、「PRESENCE(存在感)」という独自の品質基準を設けて、高品質で個性的なジュエリーを生み出しています。
関連記事:ティファニーの歴史を漫画で知ろう
BVLGARI(ブルガリ)
現在は時計やバッグ、香水など色々な商品を販売しているブルガリですが、もともとは高級宝石店として創業を開始しました。
ブルガリが作り出すジュエリーの特徴は、なんといっても独特のデザイン。
宝石の色使いや素材のアレンジなど、ダイナミックかつスタイリッシュなデザインで多くの人を虜にしてきました。時計などほかの商品も含めて、まさに最高級品のデパートといえるでしょう。
Van Cleef&Arpels(ヴァンクリーフ&アーペル)
ヴァンクリーフ&アーペルは19世紀の初め頃、ジュエリーや香水、時計を取り扱うジュエリーショップとして誕生しました。自然物や妖精をモチーフとした、やわらかでエレガントなデザインが特徴的です。
デザイナーの方がアトリエでデザインを書き出し、職人の手で完成まで作られていく過程はまるで芸術品そのもの。女性からの人気も非常に高い、最高級ジュエリーブランドです。
ちなみに「ヴァンクリーフ&アーペル」というブランド名は、宝石商の娘であるエステル・アーペルと宝石細工職人の家に生まれたアルフレッド・ヴァンクリーフの出会いと結婚にちなんでつけられた名前です。2人の愛を永遠に残したいという強い思いが、このブランドの創業と成長に結びついているのですね。
婚約指輪なら高級ブランドもアリ?
いずれのブランドもその技術や品質に裏付けられた最高級のダイヤモンドリングを提供しています。
また、それぞれのブランドは、男女問わず人気です。
例えば、「ロイヤル・アッシャー」が世界で初めてデザインしたといわれる#680の、美しい曲線と3つのダイヤ、そして重ね付けのしやすさは、男性にも人気のようです。
「ラザールダイヤモンド」では、その有名な鋳造リングが持つ見た目の落ち着いた雰囲気はもちろん、シンプルなデザインは着けやすく、女性だけでなく男性にも支持されています。
「モニッケンダム」は、そのいつまでも飽きのこないシンプルさが魅力。男女問わず多くの人々に選ばれています。
いずれも、なかなか気軽に手を出せるものではないでしょうが、特別な意味を持つ婚約指輪であれば検討してみるのもよいかもしれませんね。
今回は世界に名だたる有名ジュエリーブランドについてご紹介してきました。
どのジュエリーの美しさも去ることながら、ブランドの歴史や、ものづくりに込められた思いも素敵なものばかりでしたね。
結婚や婚約といった一生のなかでも大きなイベント、あなたも高級ブランドで最高の思い出を残してみてはいかがでしょうか?