関東式の結納は、関西式と異なり女性の立場は男性の立場と同格。一般的にはお互いの結納品を交換します。結納金は「半返し」と言って、男性からもらった金額の半額を「御袴料」として返します。ただ、最近はお金の代わりに時計などの品物を贈るケースもあり、両家で相談するのがおすすめです。

正式結納と略式結納がありますが、最近多いのは略式結納。両家の行き来はせず、ホテル・料亭や女性側の自宅に集まって結納品の受け渡しだけ行います。結納品の品目は以下の通り。

1. 1.「家内喜多留」食事代とお酒代
2. 2.「末広」白い扇子
3. 3.「友志良賀」白い麻紐や麻糸
4. 4.「子生婦」昆布
5. 5.「寿留米」スルメ
6. 6.「勝男節」かつお節
7. 7.「金宝包」結納金
8. 8.「長熨斗」伸ばしたあわび
9. 9.「目録」結納品のリストで、納品書の役割

目録と受書は、事前に結納品を「贈る側」が用意するのが一般的。上質な白地の和紙に、毛筆で書きます。目録の署名は贈る側、宛先は受け取る側の名前を記載しましょう。

結納の進行は仲人が、いなければ新郎の父親が担当します。流れは以下の通り。

1. 1. 結納品は床の間か台座に結納品を並べます。並べ方に決まりはありませんが、1つの台に9品すべてをまとめて置くのが関東式。男性側は向かって右、女性側は左に座ります。
2. 2. 男性側から女性側へ結納品を納め、女性側が目録を確認して受書を渡します。
3. 3. 女性側から結納品を納め、男性側が目録を確認して受書を渡します。
4. 4. 婚約記念品を披露し、結びとなる挨拶をしてから祝宴を行います。

首都圏の挙式、披露宴・披露パーティ総額の平均は370.6万円。割合が高いのは400～450万円の16.1%で、次に350～400万円の14.2%となっています。（ゼクシィ 結婚トレンド調査2017 調べ）全体的にラフで形式にとらわれない結婚式が好まれる傾向があり、新郎新婦がゲストといっしょに一体型で結婚式を楽しむ風潮が高まっています。自分たちの呼ぶゲストの人数×3万円がご祝儀総額の目安になり、その金額を総額から引くと自己負担金が計算できます。

衣装代の平均は、新婦が45.3万円。ウエディングドレス＋カラードレスの組み合わせが最も人気が高いものの、白無垢や色打ち掛けなどの和装も支持されています。新郎の衣装代の平均は16.3万円。グレーやホワイトなど、明るめのタキシードや紋付の人気が高いです。（ゼクシィ 結婚トレンド調査2016 調べ）

披露宴・披露パーティの招待客人数の平均は64.4人。そして招待客1人あたりの料理＋飲み物費用の合計の平均は1万9,600円です。（ゼクシィ 結婚トレンド調査2017 調べ）披露宴でもアットホームさや自分らしさの表現を意識するカップルが多く、演出もベールダウンやフラワーシャワーが根強い人気を誇りました。感謝の気持ちをゲストに伝えたいと考える傾向も顕著で、ブーケトスやブーケプルズ、リングボーイやリングガールの起用なども人気があります。

そして、新婚旅行費用の平均は、お土産代を除くふたりの旅行費用の合算が61.6万円。結婚式の費用だけでなく、新婚旅行費用や引っ越し費用なども考えて予算配分しましょう。