幸せな結婚をしている人は交際何人目と結婚してる? 統計学的にはどうなの?!

昔に比べ、アプリ・SNS・婚活イベント・街コンなど結婚相手との出会い方もさまざまになってきた現代。出会うチャンスが増えた分、より良い相手を求めて、いろいろな方とお付き合いする人も増えてきているのかもしれません。
そこで今回は、なかなか聞けないみんなの交際人数や、実際に交際何人目と結婚をしているのかなどを、20代~60代までの既婚男女1,000人に徹底調査しました!

定説通り⁈ 結婚までに交際した人数は?

現在の配偶者と結婚するまでに、何人くらいと交際しましたか?

結婚を意識する年齢になると、付き合う相手との結婚生活を考えてしまうもの。結婚までの交際人数は、「高校時代1人、大学時代1人、社会人1人の3人目で結婚する」という“3人目で結ばれる”という説もありますが、実際のところどうなのでしょうか。
20代~60代の既婚男女に、結婚した相手が何番目に付き合った相手だったか聞いたところ、最も多い回答は「3人目」(21.9%)という結果に。「1人目」(14.6%)「2人目」(16.1%)、の割合を合わせると、交際した3人目までに半数以上(52.6%)の人が結婚に至っていることがわかりました。

何人目と結婚しても関係ない?結婚生活に満足している人が約8割

現在の結婚生活に満足していますか?

現在の結婚生活に満足しているかを聞いたところ、約8割の人が満足していると回答しました。交際人数別に満足度を見てみると、満足度の違いは1割以下でほとんど変わりはないものの、最も満足度が低い1人目(78.1%)と比べると、「4人目」(88.5%)で結婚した人が10%ほど満足度が高めのようです。

みんなの意見

世代によって出会いの場は大きく変化!出会いの選択肢は増えている

現在の配偶者との出会いのきっかけTOP5

結婚にまで至った運命の相手とどこで出会ったのか世代別に聞いてみたところ、20〜30代、40〜50代、60代以上ともに1位は「職場」が最も多く、2位は「友人の紹介」という結果でした。
60代以上の男女と40〜50代の女性は3番目に「お見合い」が多いものの、20〜30代の男女のトップ5からは「お見合い」が消えています。その代わりに、20〜30代の女性の5位には「SNS」が登場しています。
20〜30代にはSNSやマッチングアプリで出会う人も多く、「お見合い」はすでに過去ものとなりつつあるようです。
また、60代以上の男女は「ナンパ」をきっかけに出会った人も多いことがわかりました。ディスコブームが起こった70〜80年代に20代だった60代にとって、ナンパで男女が出会うことは、めずらしくないことだったのかもしれません。

女性の憧れ! 初恋の人と結婚した人は全体の約10%

あなたの初恋の相手との現在の関係を教えてください。

初恋の人は、いつまでも忘れられない特別な存在です。キラキラした過去を思い出して、ついついSNSで初恋の人の名前を検索してしまった……なんて人も多いのでは?
ところが初恋の人と現在「関係はない」(68.3%)と答えた人は約7割という結果に。一方で、初恋の人と結婚できたラッキーな人も10.2%いることがわかりました。
また、初恋の人が「友人の一人」として、今でもつながっている人が12.6%もいるのは気になるところ。自分の配偶者が初恋の人とつながっていたら…、と心配になる人もいるかもしれませんが、初恋の人とつながっている人が一定数いることがわかりました。

数学の専門家に聞いた!理想のパートナーに巡り会う問題を統計学的に考えると…

最後に、永野数学塾塾長でもあり、統計にまつわる著書も出版されている永野裕之さんに理想のパートナーに巡り会う問題について、聞いてみました。
理想のパートナーに巡り会う問題は、秘書を雇うときに考えるべき問題に似ていることから、秘書問題(secretary problem)と呼ばれています。秘書問題とは、期待される報酬を最大化するために、特定の行動をとる最適なタイミングを考える「最適停止問題」の一つです。
n人の候補に対して、最初のr人までは見送る(無条件に断る)と決めた場合に、理想の相手に出会える確率P(r)は次の公式で計算できます。

n人の候補に対して、最初のr人までは見送る(無条件に断る)と決めた場合に、理想の相手に出会える確率P(r)の公式

この公式にしたがって実際に計算してみると、生涯に最大 10 人の相手と付き合うなら、はじめの3人を振ることにしておけば、運命の人に出会える確率が最大になります。

運命の人に出会える確率

また、この理論を応用することで、全交際期間中の最初の36.8%は「見送り期間」と捉えて婚約はしないと決めておけば、理想のパートナーに巡り会える確率が最大(36.8%)になることもわかっています。これを「36.8%の法則」といいます。もし生涯の交際期間が15歳~45歳の30年であるとしたら、26歳になるまでは安易に結婚を決めない方がいいというのが、数学が教えてくれる合理的な判断です。これは一つの目安になるのではないでしょうか?

永野裕之プロフィール

永野裕之

永野数学塾塾長。東京大学理学部地球惑星物理学科卒。主な著書に『大人のための数学勉強法』『統計学のための数学教室』(以上ダイヤモンド社)、『ふたたびの高校数学』(すばる舎)など。最新刊は『数学的思考力が身につく 伝説の入試良問』(大和書房)。日本ソムリエ協会公認ワインエキスパート。二女の父。

何人目と結婚しても幸せな結婚はできる!

愛する人と出会ったら誰しも結婚したいと思うもの。しかし、一生を共にするパートナーだと思うと、「本当にこの人でいいのか」と迷う方もいるかもしれません。
今回の調査では、初恋の人と結婚した人は1割程度と少ないものの、半数以上の人は3人目までの交際相手と結婚し、約8割の人がその結婚に満足していることがわかりました。ケンカをすることはあっても、子どもが生まれたり、家を買ったり、2人で楽しめる未来は無限大。よいパートナーと出会えたら、結婚について話し合ってみてはいかがでしょうか。

  • 【調査概要】
  • 調査タイトル:結婚についてのアンケート
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査期間:2018年10月16日〜10月18日
  • 調査対象:全国20〜60代の既婚男女1000名