婚約指輪っていつ着けるもの?

婚約指輪っていつ着けるもの?

婚約指輪の基礎知識
2018.03.08

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婚約指輪はプロポーズの必需品?それとも、結婚の決意を表すもの?たんなる慣習?
最近では、その「意味」や「必要性」について相談をされる機会が増えました。
日本で婚約に際してダイヤモンドの指輪を贈るのが定着したのは1980年代と言われていますが、一般的に婚約期間が1年から半年程度あり、結納時に婚約の記念の品として交換されるもののひとつとして考えられていました。
「婚約期間」という言葉さえピンとこないというカップルも珍しくない昨今、婚約指輪はいつどのようにして贈られ、いつから身に着けるのか。着けるべきタイミング、着けるべきではないタイミングなど、婚約指輪を手にしてからのイメージトレーニングをしてみましょう。

結納(両家顔合わせ)時がベストタイミング

贈るタイミングはプロポーズやお誕生日、記念日などふたりの大切な日や場所を選ぶカップルが多いですよね。ほとんどの婚約指輪はオーダーかセミオーダーになりますから、希望した日時に間に合わせたいなら計画的に。

逆に何がNGなの?

実は、大切なのは身につけ始めるスタートのこと。結婚の報告は結婚準備において最も重要なプロセスですから、嬉しくて次の日から指輪を輝かせて出社したりするのは避けたいもの。
とくに両家の親への挨拶の席で身に着けるのはNG。かばんにケースごと忍ばせておいて、話の流れによっては見せてもいいですが、できれば結納(両家顔合わせ)の席で挨拶が済んでからとするのがよいでしょう。

婚約指輪の価値は婚約期間以後に生まれるもの

お互い指輪などのアクセサリー類は普段からあまり付けません。周りの友達も婚約指輪なしで、という子が多いような気がします。それでもやっぱり婚約指輪って必要ですか?

ダイヤモンドに憧れや興味があるわけではないし、無いからといって可哀想と思われるわけでもない。自然な流れで結婚に向かった今どきのカップルに1つだけご提案したいのは、本来の意味とは違うけれど、もし贈らない(欲しいと思わない)理由がタイミングによるものならば、結婚指輪の直前やあとになったとしても、贈ったほうがいいと思う!ということ。婚約指輪は婚約が決まって嬉しいという気持ちを表すものではなく、この先ずっと「記念」や「財産」としてともに生きていくもの。のちに初心を思い出させてくれたり、ステータスになったり、思いもよらないかたちでふたりを支えてくれるかもしれません。

結婚式の「当日に着ける」も推奨中!

婚約指輪は結婚式(より前)まで、という説がありますが、今どきは「当日に着ける」のニーズが多いように思います。

手元でアピールすればウエディングドレスも映える!

例えば、お色直しでグローブを着けない場合、あるいは、フィンガーレスのグローブでウエディングドレスのまま披露宴入場のときから結婚指輪と婚約指輪を重ねづけしたり、和装でも手元が映えますよね。もちろん、主役はゴージャスなウエディングドレスですが、手元にキラリと光る指輪があるだけで、その美しさがさらに引き立つと思います。

デザインによっては普段使いをしたり、結婚式の準備のときにだけ身に着けたり、結婚して月日が経っても、記念日のお出掛けのときだけは必ず身に着けるのもいいかもしれません。

大事にしすぎも考えもの?

婚約指輪を着けるタイミング、いかがでしたか?デザインによっては普段使いをしたり、結婚式の準備のときにだけ身に着けたり、結婚して月日が経っても、記念日のお出掛けのときだけは必ず身に着けるなど、「大事にしすぎてしまい込むこと」にならぬよう、ゆるやかな自分ルールを決めるとよいでしょう。

ライター紹介

写真:岡村奈奈

岡村奈奈
音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。女性誌やテレビ出演などでも注目される。ウエディングプロデュースでは、オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなパーティ、伝統的な和婚までオールマイティに対応するトッププランナーのひとり。 公式サイト「naea」 岡村奈奈ブログ Twitter Facebook

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