• 婚約指輪のダイヤの大きさってどう考えてる?

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    岡村奈奈
    岡村奈奈
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    宝石の部分が飴になっているお菓子だとか、おもちゃのアクセサリーボックスなど、子どものころには随分大きな指輪をつけていた、という思い出がある女性は少なくないと思います。

    また、一時期のパワーストーンのブームから、宝石は人生を変えるような特別な力を持ったものであると考える人が一般にも増えたような印象があります。

    婚約指輪の場合、石はダイヤモンドでなくてはいけないということもないですし、正直なところ、若いお嬢さんの手に、そんなに大きな粒のものはあまり合わないのではないかと思うのですが、大きなダイヤモンドに憧れていたお客様は多くいらっしゃいました。

    これまで、このコラムでも繰り返してきたように、婚約指輪の選び方はまったく自由であるというのが私の考えです。デザインや予算、ライフスタイルなどによって最適のものと出合うことを応援したいと思っています。結婚式の準備と並行するタイミングで婚約指輪を選ぶカップルも少なくないため、ウエディングプランナーとして相談にのることはありますが、一緒にお店に行くということはほとんどありません。

    そんなある日、お客様から、ブライダル雑誌の指輪のページを開きながら「婚約指輪(のダイヤ)ってこんなに小さいものなんですか?」と聞かれました。

    小さいといっても、広告写真ですから、ソリティアのそれなりの大きさのものだったので「だいたいの相場では」と、予算やカラットのお話をしました。すると、本当にびっくりした表情で、言葉を失っているようでした。

    「30万程度でダイヤが買えるの?」「0.(レイテン)何カラットって……」

    失礼な言い方かもしれませんが、特別に裕福だとか、特殊な金銭感覚から出た言葉ということではなく、たぶん小さなダイヤの婚約指輪を買うことなど「考えもしなかった」という驚きだと思います。

    たしかに、金屏風の前で行われるような有名人の婚約会見などでは、指の太さほどの大きなダイヤを目にすることもありますから。

    どんなふうに応えるべきだったのか、しばらく悩んだほどで、もし今また同じ相談をされても、どう言うのが正解なのかはわかりません。

    実際には、このお客様は、婚約指輪を身につける機会について考えたり、ブランドやデザインのバリエーション、アームの太さによるフィット感の違いなど、指輪を選ぶときのさまざまな考え方についてお話ししているうちに着目する点に変化があり、運命のリングと出合えて「めでたしめでたし」だったのですが、今でも時々、テレビでセレブのご婦人たちが、指からはみ出るような大きな石のリングをつけているのを見ると、「よかったのかな? よかったよね!」とそのお客様のことを思い出します。

    指輪は大きさだけが大事ではない

    大きな婚約指輪は魅力的ですが、大きさだけではなく、デザインや指のフィット感といったものも大切です。指輪選びの際には自分にとって何が大切かを考えて、運命のリングと出会ってくださいね。

    岡村 奈奈(おかむら なな)/
    ウエディングプランナー

    岡村 奈奈(おかむら なな)

    音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。女性誌やテレビ出演などでも注目される。ウエディングプロデュースでは、オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなパーティ、伝統的な和婚までオールマイティに対応するトッププランナーのひとり。